次に行ったのは 壺屋やちむんの里 だった
あちこちに風情ただよう街並み・・・数々のお土産屋
わたしはもう、惹かれて惹かれて仕方なくて、一軒一軒の店を物色して
いいないいな、こういう物を作っている人ってほんとうにいいな・・・うらやましいな・・・
わたしも作ってみたい・・・何があっても作ってみたい・・・だって面白そうなんだもん・・・
南ぬ窯を初めて見た時の衝撃は忘れられない・・・神々が宿っているかのような雰囲気・・・
わたしは沖縄に滞在して、一体何度その場に立ちつくしてしまっただろう・・・
南ぬ窯 がじゅまるの樹に 光指し・・・
南ぬ窯とがじゅまるの樹にほんとうにきじむなーが住んでいるみたい・・・
ゆっくりとたたずんで、きじむなーがひょっこりとその辺りから出てくる気がした・・・
友達が教えてくれた。がじゅまるの樹には、きじむなーが住んでいるんだよ・・・
きじむなーは本当にいるんだよ・・・
わたしもほんとうにきじむなーがいる気がしていた
輝く太陽の光そそぐ島・・・燦々と照りつける光の中のがじゅまるの樹・・・
そしてその中にひっそりとたたずむ喫茶店 その喫茶店の中でわたしは
シークワーサージュースを注文した。 はちみつの甘い味とシークワーサーのすっぱさ・・・
おいしいな、ほんとうにおいしいな、こんな所に本当に住めたらわたしはどれだけ幸せだろう・・・
その時わたしはまだ、住むのと観光では天と地ほどの違いがある事を分かってるはずもなかった
沖縄に知り合いなんていない・・・たった一人、沖縄に住むという現実がどういう事なのか・・・
それを全く分かっていなくて、ただ、ここに住めたら幸せになれるような気がする・・・
そんな甘い甘い考え・・・でも一体どうやって住むのと観光では全く違うという事をわかろうか
無知で当たり前・・・無知だからこそ夢や希望があった
その時は、ほんとうに軽い気持ちだった。まさかそのたったの2年後に、本格的に移住するなど
その時は全く考えもしなかった・・・