陶芸の仕事を・・・

川島陽子 ・ ひだまりみかん

2007年07月29日 12:25

生まれて初めての一人暮らしだった わたしはうきうきしていた
でも、それははじめのうちだけだった
ホームシックは、3日後、3週間後、3ヶ月後に来ると言うけど
わたしはその通り、3日後にあっさりとホームシックにかかってしまい
一人で何もないがらんとした部屋にいるのが辛くて仕方なくなってしまった
まだ民宿に泊まっている時はいろいろな人と話をする事が出来た
でも、今回は違う。これがいつまで続くのかな・・・そんな不安を抱えていた
とりあえず、陶芸の仕事を見つけよう。陶芸に関われたら雑用でも何でもいい
何があっても何がなんでも陶芸の仕事を見つけよう・・・
でも、少し落ちついて身の回りの事を済ませてからにしようと思っていた
そう簡単に見つかるとは思っていなかった でも、すぐに張り紙を見つけた
しかも自宅からすぐ近くの場所に・・・
雇ってもらえるとは思っていなかったけど、ここだ!って思って
さっそくその日に何も持たずに面接に行った
履歴書を持ってきてって言われたので、次の日持って行ったらその場で採用された
わたしが今までいろいろと考えて陶芸の工房で働けるなんて夢のまた夢だと思っていた事は
一体なんだったのか・・・そう想った
まるで、それが運命だったかのように・・・家も仕事も・・・
こんなに物事がうまく行ってもいいのかな・・・何でこんなにも簡単に何もかも見つかるんだろう
12月からわたしはその工房で働ける事に決まった
12月になるまでわたしは暇だった。どうやって時間をつぶしたらいいのか分からないから
早く12月にならないかな・・・その間、わたしはホームシックとの戦いだった
見知らぬ土地にたった一人足を踏み入れて不安にならない程、わたしは強くなかった
今、何か困った事があっても誰も助けてくれる人なんていない・・・
その不安がわたしに追い打ちをかけた。これが沖縄の現実なんだな・・・そう思っていた

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