引っ越しした陽
わたしは11月に那覇空港に降り立った
わたしの実家は寒くて寒くてセーターを何枚も重ねる必要があったけど
那覇は違った。半袖で充分だった
同じ日本なのにこんなにも違うんだな・・・わたしは分厚いセーターを着て
那覇空港を歩いていた。もう、帰る日にちを考えなくてもいいんだ・・・
他の人は長くても一週間ぐらいの滞在だろうな・・・わたしは一体どれだけ
この場所にいる事が出来るんだろう・・・そう、一人勝手に にやにやしていた
嬉しくて嬉しくて・・・希望があった。夢があった。目標があった・・・
その目標とは・・・陶芸だった
わたしが初めて読谷やちむんの里に行って以来・・・壺屋やちむん通りに行って以来・・・
ずっとずっと心に引っかかって離れなかった事・・・陶芸・・・シーサー造り・・・
那覇空港から、真っ先に不動産屋に行って部屋の鍵をもらって来た
その不動産屋のテレビでは、沖縄の原風景と共に、ビギンの「島んちゅの宝」が流れていた
この時初めてわたしはこの曲を聴いた。沖縄の原風景と共に流れるビギンの歌は
わたしの心をとりこにせずにはいられなかった
そしてその数日後、わたしが感動したあの歌手の無料ライブを農連市場で見る事が出来た
びっくりした。こんな有名な人が無料でライブをやってくれるなんて・・・
子ども達の集団のエイサーもしていた。日出克の曲がエイサーと共に流れていた
こんないい所に今から住めるんだな・・・感動して涙が止まらなかった
嬉しくて感動していたのか、文化が素晴らしくて感動していたのか・・・
よく分からない。でも、ただ、一つ言える事はわたしがどうしようもなく
沖縄が好きだ、という事だった
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