2007年07月29日

お土産屋で

わたしはひたすら毎日毎日お土産屋めぐりをしていた
色々な作品を観察し続ける事が何よりも大切だと思っていたから
そうやって毎日毎日色々な人が作ったシーサーを眺めているうちに
シーサーを見ただけでどの工房の作品なのか分かる事も出来るようになって来た
外国製のシーサーか沖縄製のシーサーかどうかを見分けるようになる事など簡単に出来た
沖縄の人でもどうやって見分けたらいいのか分からないと言う人がいるけれど
それは少しシーサーを作ればすぐに分かるようになる
民芸屋の店員さんにどう思われているのかなんて、全く気にしていなかった
不思議な客だったに違いない。毎日来ては、何も買わずにただひたすら観察して
真剣な目でシーサーを見て帰って行くのだから・・・
この時のわたしはもう、何があっても自分の作風を確立する事・・・これしか考えていなかった
それぐらい真剣だった。自分の外見がどうなろうかおかまいなしだった
沖縄に移住した頃は実家にいた時同様に、普通に外見を気にしていたけど
ぼろぼろの服、ぼさぼさの髪、眼鏡、そしてストレスからの体重の増加・・・
だんだんとわたしは醜い姿になって行ったけど、そんな事はまったくおかまいなしで
なぜか分からないけど、見かけを気にする余裕がなかった・・・
そのぐらい夢中だった。そのぐらい熱中していた
今思えば、あの醜い姿はわたしの自己防衛だったのかもしれない
沖縄には一度は離れないといけなかった・・・離れる必要があった・・・
だから実家にいた時みたいに外見を気にしていてはダメだと無意識のうちに思っていた


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Posted by ひだまり 陽子 at 13:33 │文化